運転すると腰が痛くなる経験はありませんか？その原因はある筋肉の働きにあるかもしれません。腰痛の対処法や予防法を知ることで、快適な運転を楽しむことができます。この記事では、運転と腰痛の関係性について探ってみましょう。
運転と腰痛の関係性
運転中に腰が痛くなるのは、どのような理由があるのでしょうか？まずは、筋肉の働きを理解することが重要です。
大腰筋（腸腰筋）が硬くなる！
腸腰筋とは、お腹の奥、腰の前側にある細長い筋肉で、腸骨筋、大腰筋、小腰筋という３つの筋肉をまとめてそう呼びます。いわゆるヒレ肉の部分です。ロースより脂身抑え目で美味しいですよね、ヒレカツ。
整体師の先生があなたのおへその近くを触りながら「大腰筋が～」とか「腸腰筋が～」とかあるいは「インナーマッスルが～」と言った場合、おおざっぱに言って同じ筋肉のことを指していると思っていただいて大丈夫だと思います。
その中でも大腰筋肋骨のすぐ下くらいの高さの第１２胸椎から太ももの大腿骨の内側にある小転子というところまで細く長くつながっている筋肉で、腰の安定性を保ったり、歩くときなどに脚を上げる役割を持っています。運転中（または深く椅子などに腰かけているとき）には、この筋肉が緊張してしまい、腰痛の原因となることがあります。
殿筋群が圧迫される！
殿筋群とは、大殿筋、中殿筋、小殿筋という臀部（おしり周り）の筋肉のことで、股関節の動きや立っているときの安定性に強く関係している部分で腰痛の原因として見逃してはならない筋肉です。焼肉でいうとランプとかイチボとかそのあたりですね。
運転のように、長時間座った姿勢が続くと上半身の体重がすべてお尻にかかるため、お尻の筋肉はずっと潰されるように圧迫され続けます。これにより血行が悪くなったり、さらに深い部分を通る神経を圧迫して坐骨神経痛になったりする可能性があります。
硬くなった殿筋をマッサージしてあげたりストレッチしてあげたりすると、そういった症状が改善される可能性は高いです。
腰痛の対処法
運転すると腰が痛くなる方には、以上のような二カ所の筋肉が関与している可能性があることはお伝えしました。（もちろん他にも原因は他にもいろいろ考えられますが、私のところに運転中腰が痛いという方がいらっしゃったらこの二つは間違いなくチェックします。）
ここでちょっと気づいた方もいらっしゃると思います。腸腰筋はお腹の奥。殿筋はお尻。どちらも腰の近くとはいえ、いかにも腰、という場所ではないですね。腰ばかり治療しても腰痛が良くならないというのはそういうことなのです。
ストレッチ
運転前後に行うストレッチは、筋肉の緊張を緩和させる効果があります。特に、大腰筋や腸腰筋、殿筋などの腰周りの筋肉を重点的にストレッチすることで、腰痛の軽減につながります。
正しい姿勢の保持
運転中は、正しい姿勢を保つことが大切です。背筋を伸ばし、腰の前傾を防ぐように意識しましょう。また、腰に適切なサポートをするクッションやサポートベルトを利用することも有効です。
適度な休憩
長時間の運転では、筋肉が疲労してしまうため、定期的な休憩を取ることが重要です。休憩中にストレッチや軽い運動を行うことで、筋肉の疲労を軽減することができます。
腰痛の予防法
腰痛を予防するためには、日常生活での注意が必要です。以下にいくつかの予防法を紹介します。
適度な運動
日常的に適度な運動を行うことで、筋肉を強化することができます。特に、腰周りの筋肉を重点的に鍛えることで、腰痛の予防につながります。ウォーキングやヨガなどの軽い運動を取り入れてみましょう。
姿勢の改善
日常生活での姿勢にも注意が必要です。背筋を伸ばし、腰の前傾を防ぐように心がけましょう。また、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、定期的にストレッチや軽い運動を行うことが大切です。
【まとめ】
運転中の腰痛は、筋肉の緊張や疲労が原因となっています。適切な対処法や予防法を知ることで、運転中の腰痛を軽減することができます。ストレッチや正しい姿勢の保持、適度な休憩などを積極的に取り入れて、快適な運転を楽しみましょう。腰痛に悩まされることなく、安全で快適なドライブをお楽しみください。
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